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漫画やアニメの感想、下手なりの絵、そして日記。
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335:きつねの話、part10 §6 〜Glos Pana〜 補足:BERSERK/trash

2007/10/17 (Wed) 00:18
とうとう登場したうさぎのお母さんについて。
結論を先に。
「歳月」
あくまでセルピコ語りの派生としてフーンと読んでいただければ幸いです

以前にもいらぬ不満を書きましたが、ファル母の娘に対する態度にはちょっと違和感をおぼえます。
特に、
赤子のように無垢で感じることに芸術的で、人一倍痛みを知るから誰より優しくなれる〜うんたら
という褒め言葉。

全部お見通しなのは、まあいいと思います。お見通しっぷりはルカやセルピコも同じですし。
放置していたわりに娘や夫や息子のことをよく知っているのも、それはそういう人、愛情は持たなくとも詮索はするし頭がいい人と考えられます。
自分が気になっていたのは、前に書いたように
「褒める」
ところでした。
今までそばにいなかった人でも、相手の内面を的確に分析し、推し量ることはできるかもしれませんけど…
近くで接していないと、相手について内面の、それも深いところまで褒めることって、ないのでは。

そして、褒める・叱るというのは相手に対する感情が伴うものではないかと、思ったのです。

(…だから、セルピコはファルネーゼを褒める言葉、そして叱る言葉を口にしない。
容姿や外見、体面上マズイことについてはともかく、考え方生き方については、セルピコは何も言わない。
それが彼女に対する自分の感情を出すことになるから、その感情は妹に/主人に伝えてはいけないものだ(と思っている)から、言えないのだ。
…と私は思ってます)

なので、褒めるってのはないよねえと、書きました。

あの一連の台詞が、話の上でファルネーゼにとってとても重要な、必要な言葉なのはわかります。
もちろんファル母は頭のよい大人の女性でしょうから、空気を読んで、娘に必要な言葉をかけてやった、という解釈もできるのです。
(正直なところ、その役目はホントはセルピコが担ってもいいところのような。いや、よこしまな願望まじりですが)

また、話の流れからして、あの台詞はおべっかやお世辞では決してなく、ファル母の本心からの台詞といってよいのでしょう。
そうなると、ますます「じゃあなぜ昔はああだったんだ」ってことに。

なぜなのか。私の全く勝手で優しくない想像ですが、そのひとつは
「作者さんが男性」
ということ。
すごい偏見だとは思いますが、男性にとって母親って、
たとえどんなに厳しくても根本は慈愛に満ちた(ものであるべき)存在、では?
やっぱ悪い人であってほしくないよね、ってことです。
そんでその「母親」を子から断絶した存在として醜く描くのは、セルピコの母でじゅうぶん、という気もします。

そしてもうひとつ。
現実でも、過去のことって、だんだん丸みを帯びてしまいます。
あの外伝を描かれた時から、年月がたっています。
そして作者さんも歳を重ねていきますし、読んでいる私たちも、何だかすり減っていきます。

それは決して悪いことではないのでしょう。
書き手の中でファルネーゼの「孤独」の設定が薄くなったということと、
「親」という存在への見方の変化も、あるのかもしれません。

言い方を変えれば「設定忘れちゃった」という言い方もできそうですが
身もふたもないのでそれは置いときます。


こういう考えから「天の声」がファル母に降ってきたような書き方になりましたが
あくまで私の印象ですので
漫画のほうを自然に読めたかたには、違和感が炸裂しそうなくだりになってしまいました
そもそもこのカテゴリを読んでくださったかたは、お気づきかと思いますが
私の偏った私の見方であらすじを追っかけているので、あくまでセルピコ語りの一部分として
(二次創作とかでなく)フーンと読んでいただければ幸いです

蛇足ですが、ベルセルクの登場人物は例外なくスネにキズ持つ、もしくは悔いを残すことのある人ばかりだと思います。
鷹の団時代の主要なメンツはもちろんのこと、悪事と言うほどのことをしてなくとも、何かに挫折したり傷ついたりした痕跡が、皆あります。
超越したように見えるルカだって、ニーナの言葉に傷ついたでしょうし、意図せずとはいえニーナを傷つけていたわけで(ニーナが甘えすぎのせいなんですが)…

そんなわけでファル母も、娘に似た心の瑕を過去に負っていた、というような書き方になりました。

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